覚えておきたい、お金の貸し借り「金銭消費貸借契約」の成立要件!

      2016/06/07

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消費貸借契約は、どのように成立するのでしょうか。

少し専門的ですが、民法の条文を見てみましょう。

「消費貸借は、当事者の一方が種類、品質及び数量の同じものをもって返還をすることを約して相手方から金銭その他の物を受け取ることによって、その効力を生ずる」

すなわち、金銭消費貸借の成立要件は、①返還の約束②金銭の授受、です。裏を返せば、契約書など書面の作成、返還期限の合意、利息の約束などは、消費貸借契約の成立の要件にはなっていないということです。

 

では、次にそれぞれの要件について見ていきましょう。

 

①の「返還の約束」とは、当たり前ですが、借りたお金を返すという約束です。

返還約束がなければ、あげたこと、すなわち「贈与」となります。

なお、金銭消費貸借契約において、「いつまでに返します」という返済期限すなわち弁済期の合意があることは重要ですが、この合意がないからといって、契約自体が不成立になることはありません。

 

②の「金銭の授受」とは、お金を貸主から実際に受け取ることです。

逆に言えば、お金を受け取らないかぎり。いくら約束をしたとしても契約は成立しないということになります。

「要物性」とは、当事者の合意だけでは消費貸借契約は成立せず、実際に物の引き渡しが必要、ということです。

なお、「要物性」については、取引の実情にあわせて、柔軟に解釈される場合があります。

 

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