金銭消費貸借に関するQ&A ⑭死亡した父が借金の連帯保証人になっていた

      2016/06/07

titihosyou

(例)

先日、父が亡くなりました。

亡くなった後、父が友人の借金1000万円の連帯保証人になっていることがわかりました。

債権者より、連帯保証人の義務として1000万円の支払いを求められましたが、私は父の友人の借金を全額返済しなくてはならないのでしょうか。

父の相続人は、母と私と妹の3人です。

 

A.法定相続分に応じた分割債務となります。

 

お父さんの死亡により、お父さんの連帯保証債務は相続人に帰属します。

この場合、連帯保証債務は、相続人の法定相続分に応じた分割債務となります。

すなわち、相続人が1人であれば、その人がお父さんの連帯保証債務をそのまま相続することになりますが、相続人が複数いる場合、相続人全員が債務全額についてそれぞれ連帯保証することになると、

債権者にとっては、2重、3重の連帯保証人がつくことになり、不当に有利な結果となります。

そこで、連帯保証債務は、それぞれの相続人がそれぞれの法定相続分に応じた金額についての連帯保証債務を負うのです

あなたの場合、相続人は、お母さんと妹とあなたの3人で、法定相続分はお母さんが2分の1、あなたと妹がそれぞれ4分の1です。

そうすると、お母さんは500万円の連帯保証債務、あなたと妹はそれぞれ250万円の連帯保証債務を相続したことになります。

なお、その他の資産や負債の額、また、もとの借主である主債務者の経済状況にもよりますが、相続すべき資産がないような場合は、相続放棄についても検討してください。

なお、相続放棄は、相続の開始を知った時から3カ月以内にする必要があります。

ただし、相続開始を知ってから3ヶ月が経過していても、借金の存在をまったく知らなかった場合などで、正当な理由があると認められる時には、3ヶ月を超えても認められる可能性があります。

 

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