金銭消費貸借に関するQ&A ④利息を決めなかったが払わなければならないか?

      2016/06/07

riso

(例)

私は、友人から50万円を融資してもらいましたが、その際、利息の約束をしませんでした。

返済期限になって、友人が、「借金とは利息があるものだ」と利息の支払いを求めてきました。

利息の約束をしなかった場合でも、利息は支払わなくれはいけないのでしょうか。

 

A.払う必要はありません。

 

①民法では無利息が原則

消費貸借は、民法の規定によると原則として無償となっています。

すなわち、借りたものと同種・同品質・同数量のものを返済期限に返せばいいので、利息を支払うことは必要的ではありません。

そこで、あなたが友人からお金を借りた時に、「利息を払う」という特約を結ばなかったのであれば、利息を支払う必要はありません。

また、利息を支払うことを約束したものの、その利率を定めなかった場合、民事法定利息年率5%となります。

 

②遅延損害金

返済期限になっても返済が出来なかった場合の遅延損害金は、特約がなくとも支払う義務があります

これは返済期を過ぎた後に発生する遅延損害金というのは、法的には債務不履行による損害賠償金です。

特約による「利息」とは法的性質が異なり、返済が遅れれば、当然に支払わなくてはいけないものです。

遅延損害金の利率についての約束がなければ、法定利息、すなわち一般的には年率5%となります。

なお、遅延利息について、事前に法定利息と異なる利率を定めることも、利息制限法の範囲内であれば有効です。

 

③商法では有利息が原則

会社や商人の立場でお金を借りた場合は、利息の特約がなくとも、利息を支払う義務があります。

そして、利率を決めていなければ、その法定商事利率は年率6%です。

商売の世界は厳しいのです。

 

 - 金銭消費貸借Q&A , ,